【マンガ】どうぶつDr.ナガタケくん 第2話「トイプードルの秘密」

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ナガタケくん第2話は、愛するワンちゃんの「激ヤセ」が発覚する…という少々ショッキングなお話でした。でもこうしたケース、実は珍しくないのです。その背景や対処法についてご説明します。

“モフモフ犬種”の「隠れ痩せ」にご注意を!

ワンちゃんの食事の量は、体重などに応じて調整する必要があります。日に日に成長していく子犬の場合、ペットショップなどで教えてもらった食事量を2〜3週間も変えずに続けていると「大きくなってきたのに、食事は小さかった頃のまま」という状態になり、栄養が不足して、痩せ気味に成長していくことも。

痩せているかどうかの判断は、初めてワンちゃんを迎えたご家族にはなかなか難しいものですが、今回のマンガに登場したトイプードルやポメラニアンのように被毛がモフモフした犬種の場合はなおさら難しくなります。毛が伸びるとむしろ太っているように見えてしまうかもしれません。

ワンちゃんの体格について「遺伝で決まる」と思っている方も少なくありませんが、実は「お父さんもお母さんも体重が◯kgだから、この子もそれくらいになる」という単純な話ではないのです。

痩せか、肥満か…体型を評価する方法は?

ワンちゃんの体型を5段階で評価する「BCS(ボディコンディションスコア)」というものがあります。これは獣医師の触診でも確認するものですが、主に「肋骨」「ウエスト」「背骨」の3か所を確認します。

参考資料:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」

理想的な体型はBCS3、肥満はBCS5、痩せはBCS1と判断します。ワンちゃんの背中側から胸を触ってみたときに軽く力を入れると肋骨が触れ、ウエストが適度にあり、背骨が浮き出ていない場合が「BCS3」となります。

マンガに登場したトイプードルの子犬ちゃんの場合、シャンプー直後は見るからに肋骨がゴリゴリと触れて、ウェストがくっきりし、背骨は浮き出てしまっている状態…つまりBCS1の「痩せ」と判断されるでしょう。

適した量の食事を与えるために

ペットフードのパッケージには体重あたりの食事量が記載されています。これを参考にされる飼い主さまもいらっしゃいますが、必要なエネルギーは1日の運動量や生活リズムによっても変化するため、あくまでも「目安」と考える必要があります。特に子犬の時期は、その子に合わせた食事量を検討するのが理想です。

愛犬家の皆さまは「数分で食べ切れる量」や「パッケージの量を守って」など、いろいろ情報やアドバイスに接するかと思いますが、その子に適した量を見定めるのは飼い主さまの仕事ですので、どれくらいにすべきか悩んでしまう場合は、早い段階で専門家に相談することをおすすめします。

子犬の食事で気を付けるべきこと

子犬に与えるのは、少量で高エネルギーなパピー用のフードがおすすめです。歯のないうちはふやかしたフードが良いですが、歯が生え始めたら、カリカリのまま与えてみてください。ワンちゃんたちはドッグフードを丸呑みすることが多いですが、胃の中でふやけて消化されますので、問題ありません。生後しばらくの間、食事は1日3回がよいでしょう。

また、生後6か月までは毎月1回、動物病院で定期健診を受けるようにしてください。ワンちゃんの体格は、小型犬で1歳前後、大型犬で1歳半ぐらいまで成長するといわれています。その時期まではパピー用のフードで大丈夫ですが、避妊去勢手術(生後6か月くらいが目安)を受けた場合は「避妊去勢手術後用フード」などに切り替えるのも良いでしょう。

空腹が問題行動の原因になることも…

食事量が不十分な場合は痩せ状態になりますし、ワンちゃん自身はお腹が空いて仕方がないので、ゴミ箱を漁ったり、誤食したり…といった問題行動を引き起こすこともあります。

一方、自宅でのお留守番が多い子の場合、太ってしまってBCS4やBCS5となることもあります。人間と同じで、健やかな体型を維持するには、適度な運動も必要なのです。

小型犬種で毛がモフモフしている子の飼い主さま、特に初めてワンちゃんと生活される方は、なるべく早めに動物病院を受診し、適切な食事量の指導を受けていただくことをおすすめします。

 

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