相模原どうぶつ医療センターBlog

若手女性獣医師トリオが語る「働いて実感した『医療センター』の現実とやりがい」

予防から高度な外科治療まで、24時間体制で医療を提供している「相模原どうぶつ医療センター」。そこで働く獣医師たちは、どんな思いで地域の動物たちと向き合っているのでしょうか?3名の“生え抜き”若手女性獣医師に聞きました。

稲川恵子(獣医師/5年目/写真右)

静岡県出身。2015年日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。主な担当業務は「一般診療」と「夜間救急」。趣味は登山、映画・音楽鑑賞。モットーは「健康第一!」。

森本望美(獣医師/4年目/写真左)

神奈川県出身。2016年日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。主な担当業務は「一般診療」と「入院担当」「夜間診療」「職場体験」。趣味は登山、牛観察。モットーは「相手の立場に立って考える」。

野田涼香(獣医師/2年目/写真中央)

神奈川県出身。2018年日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。主な担当業務は「一般診療」と「入院担当」。趣味は旅行。モットーは「飼い主さまとのコミュニケーションを大切にし、病気、治療の丁寧な説明をすること」。

———— まず皆さんの主な担当業務について教えてください。

稲川 私はいま一般診療を担当しつつ、夜間救急も診させてもらっています。また、去年開院したサテライト座間でも週に何度か診療しています。

森本 私も稲川先生と同じく一般診療や夜間救急、サテライト座間、それに入院管理(食事の世話や注射、採血などの健康管理)も担当しています。あと、小学生を対象にした「お医者さん体験」や中学生の「職場体験」の指導も担当したりしています。

野田 私は昨年入社したばかりの2年目で、一般診療と入院管理を半々くらいで担当させてもらっています。今年から座間にも行っています。

———— いつから相模原どうぶつ医療センターで働いているのですか?

稲川 入社直後に配属されたのがこちらの病院でしたので、2015年からですね。その時はまだイオンモール(イオン相模原ショッピングセンター)内の「イオン動物病院」として診療を行っていました。その年の秋に「医療センター」に変わったのですが、働き方も雰囲気もだいぶ変わりましたね。

森本 実はその頃、私もアルバイトとしてイオン動物病院で働いていたんです。翌年、大学を卒業して正式にイオンペットに就職し、改めて新卒の獣医師として医療センターに配属されました。

野田 私は実家も大学も神奈川だったので、一昨年内定が出た後、人事の人に「相模原に行きたい」という気持ちを伝えていたんです。その甲斐があったのか、希望が叶ってうれしかったですね。

————  相模原どうぶつ医療センターの、職場としての魅力は?

稲川 若手にとって特に大きいのは「尊敬できる優秀な先輩がたくさんいること」ですね。今年からは「専科研修」という制度が始まったんですが、これは例えば「整形外科」や「軟部外科」などを担当する先生からレクチャーを受けたり、実際に問診や検査に同席して学ぶものです。こうした機会に恵まれるのは、外部からも優秀な先生がサポートに来てくださる大規模な病院ならではのメリットだと思います。

森本 経験が浅いうちは、どうしても自分一人で対処しきれない事態がたくさん起こるんですよ。例えば救急で連れてこられた子がグッタリして動かない場合、緊急措置や検査はできても、その症状が出ている原因が分からない…とか。そんな時に先輩が近くにいてくれて、その場でアドバイスを受けられるというのは、とてもありがたいです。あと医療以外の分野のプロフェッショナルも揃っているので、介護やしつけ、ホテルなどのサービスも含めて幅広くワンちゃんたちのお役に立てるのは、うれしいですね。

野田 私は就職活動中にいくつかの病院で実習させてもらったんですが、この医療センターのように診察室が5つもある病院は他にありませんでしたし、CTなどの設備についても、これほど充実している動物病院は県内でも珍しいのではないでしょうか。去年、入社して1か月が過ぎた頃から一人で診察を担当させてもらったのですが、大学時代の友人と話すと、これほど早い時期に現場を経験させてもらえる職場は稀なようです。もちろん、「新人を一人で放り出す」ということではなく、先輩方が診察の様子を後ろで聞いてくれて、きちんとサポートしてくださったりするので、とても心強かったです。

————  最も強くやりがいを感じるのはどんな時ですか?

稲川 夜間救急で自分が預かった重症のワンちゃんなどを日中の担当者が引き継いで、スタッフがモニタリングして、また自分が診て…とリレーのようにみんなで力を合わせてケアするうちに、確実に回復していく様子を見ると一体感とともに、やりがいを感じますね。それに、当センターに患者さんを紹介してくれたり、かかりつけ医として日頃動物たちを診てくれている個人病院の先生たちとお話しして患者さんの回復を一緒に喜び合えたりするのも、すごくうれしいですよ。

森本 担当させてもらっていた子が亡くなってしまった際、斎場へ向かう飼い主さまが途中で医療センターに立ち寄ってくださったことがありました。私に「最後に顔を見てやってください」「いままでありがとうございました」と言ってくださって…。その時は本当にありがたく思いましたし、「この子のことを絶対に忘れず、経験させてもらったことを必ず次に生かそう」と心に誓いました。

野田 私は経験が浅いので「これができた」という成功体験はまだ少ないのですが、それでも自分が診た子が無事に退院してくれるとやっぱり嬉しくて、やりがいを感じます。あとは、小中学生向けの「お医者さん体験」という催しを通じて地域のお子さんたちと出会えて、獣医師や動物看護師の仕事との出会いをお手伝いできたのはいい経験でした。

————  仕事で悩んだりすることはありますか?

稲川 最近はよく「治療のゴールって何なんだろう」ということを考えます。例えば、がんなどの重い病気を患って、治療による回復の見込みがない場合。選択するべきケアの方法は、飼い主さまの考えによってそれぞれ異なります。手を尽くした挙句に患者さんが亡くなってしまった時、結果として助けられなかったわけで、私としては決していい仕事ができたとは言えません。それでも私たちの仕事に納得された飼い主さまからは「最後まで一緒に戦ってくれてありがとう」といった言葉をかけていただくことがあるんです。何が正解なのか、答えはなかなか見つかりませんが、日々悩みながら探っていくしかないですね。

森本 医療センターでは大勢の人が働いているので、人によって仕事の仕方が違うことも少なくありません。それで2つの異なる考え方の板挟みになったりすると、結局どうしたら良いか悩むことがあります。獣医師ミーティング、看護師ミーティング、全体ミーティングなど、議論や情報共有の場はあるので、そこで決まったことをきちんとシェアするなどして、少しずつ解決していきたいですね。

————  医療センターで働くのに向いているのはどんな人でしょうか?

稲川 24時間体制なので朝から働く日、昼から働く日、夜間に働く日と勤務時間がいろいろなので、体力的に大変な部分はあります。増員したり、休みの取り方を工夫したりと改善に向けた動きはありますが、やはりタフな方の方が向いているのではないでしょうか。あと「なんでもやってみたい」という好奇心の旺盛な人にはすごくいい職場だと思います。

森本 明るくて、コミュニケーションが得意な人。あとはメンタルが強くて、衝撃を吸収できる人ですかねぇ。まぁそんなに衝撃があるわけではないんですけど(笑)。誰とでも柔軟に対応できる人なら活躍できると思います。

野田 専門的な知識や技術をもった先生もたくさんいますので、何がやりたいというのが決まっていない人の場合、ここで探すというのもあるんじゃないでしょうか。

————  最後に、医療センター(イオンペット)で働くことを検討している方に向けてメッセージを。

稲川 イオンペットには「卒後研修制度」というのがあるんです。入社3年目までの獣医師が月に1回、同期で集まって症例検討をし合ったり、得意分野がある先生からその分野の話を聞いたりするものですが、こうした教育制度が整っているのは大きな魅力ではないでしょうか。実は私たちは3人とも学生時代に産業動物である牛のことを学んでいて、犬や猫のことは専門ではなかったのですが、こうした制度が整っているおかげで安心して働けています。「臨床についてはあまり勉強してこなかった」という学生さんも、興味があればぜひ問い合わせてみてください。

森本 大きな会社が運営しているので、同期の社員がけっこういるんですよ。私の年は獣医師だけでも13人いて、悩みを相談し合ったり、各病院の環境に関する情報交換したりしていますが、こんなことができるのも一つのメリットではないでしょうか。それに産休や育休の制度も整っていますから、女性も安心して働けると思いますよ。

野田 入社したときに先輩がついてくれる「エルダー制度」というのがあるんです。私の場合は稲川先生なんですけど、公私にわたって悩みを聞いてもらえる年の近い先輩がいるというのは、すごくありがたいです。「○年後にこうなりたい」といった目標も見つけやすいですし。それが規模の大きな動物病院のいいところなんじゃないでしょうか。もし入社されたら、ぜひ一緒に働きましょう。

————  ありがとうございました。

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